Q約聖書(死海文書)

インターネットの人の詩と小説

働く人

働いている。生活を続けていくために、毎日12時間以上労働をして、毎月20万円ほどの給料をもらっている。でも、その給料も、家賃や光熱費や税金やその他色々の支払いであっという間に半分以上が消える。そこから生活費を差し引いたら、残る金額なんて笑って…

22世紀のみなさんへ(21世紀の詩人より)

21世紀にもなって いまだに詩なんか読んでる インターネットに接続すれば 世界のすべてを検索できるのに ギリシャやローマのエピグラムを読む フランス象徴派を読む アメリカのビートニクを読む 日本の俳句を読む 21世紀にもなって いまだに詩なんか書いてる…

ある孤独な男と女が衛星のようにすれ違う

ある孤独な男がいた。その男がどれくらい孤独だったかというと、宇宙を漂流し続ける鉄くずみたいに孤独だった。赤ん坊のころに施設へ預けられ、親の顔も知らないまま孤児として育ち、やがて完璧に孤独な大人になった。友人も恋人もいなければ、犬や猫を飼っ…

私について私が知っているいくつかの事柄

私は私で 私以外の何者でもなく 私以外の何者でもある 匿名希望の不特定多数 私が「私」と言うときは 代替不可な自分自身と 代替可能な自分自身が 同時多発的に出現/消滅していて 私はどこまで私か というアイデンティティの問答を超え 目や耳や鼻や唇や 国…